【宅建過去問】(平成02年問07)連帯債務・保証

AのBに対する債権(Cも、Aに債務を負い、又はBの債務を保証している。)についてのAの履行請求に関する次の記述のうち、民法の規定によれば、誤っているものはどれか。

  1. BとCが分割債務を負う場合、AのBに対する履行の請求は、Cに対しては効力を生じない。
  2. CがBの保証人の場合、AのBに対する履行の請求は、Cに対しては効力を生じない。
  3. CがBの連帯保証人の場合、AのCに対する履行の請求は、Bに対しても効力を生じる。
  4. BとCが連帯債務を負う場合、AのBに対する履行の請求は、Cに対しても効力を生じる。

正解:2

1 正しい

分割債務の場合、一人の債権者に生じた事由は、他の債権者に影響を及ぼさない(民法427条)。したがって、AのBに対する請求は、他の分割債務者Cには効力を生じない。

2 誤り

連帯債務において、履行の請求は、絶対効を有する。すなわち、連帯債務者の一人に対する履行の請求は、他の連帯債務者に対しても、その効力を生ずる(民法434条)。 したがって、AのBに対する履行の請求は、Cに対しても効力を生じる。

■類似過去問(主たる債務者について生じた事由の効力)
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 年-問-肢内容正誤
時効の中断
120-06-2債権者が主債務者に履行を請求した効果は連帯保証人に及び、連帯保証人に対して履行を請求した効果は主債務者に及ぶ。
216-06-4主債務者が債務を承認して時効が中断した場合、連帯保証人の連帯保証債務に対しても時効中断の効力を生ずる。
315-07-4主債務者に対する履行の請求その他時効の中断は、保証人に対しても効力を生ずる。
407-03-3主債務者に対し訴訟により弁済を請求すれば、連帯保証人の債務についても時効中断の効力を生ずる。
502-07-2Cが主債務者Bの保証人の場合、債権者AのBに対する履行の請求は、Cに対しては効力を生じない。×
主たる債務者の債権による相殺
106-09-4債権者が保証人に対して直接1,000万円(債務全額)の支払を求めて来ても、主債務者が債権者に 600万円の債権を有しているときは、保証人は、債務者の債権による相殺を主張して、 400万円を支払えばよい。

3 正しい

連帯保証債務には連帯債務の規定の一部が準用される(民法458条)。請求に絶対効を認める民法434条も、準用される規定の一つである。
したがって、連帯保証人Cに対する履行の請求は、主債務者であるBに対しても効力を生じる。

※連帯保証以外の保証債務に関しては、このような準用規定はない。
したがって、保証人に請求したからといって、主たる債務者に請求したことにはならず、その時効も中断しない。

■類似過去問(連帯保証人について生じた事由の効力)
内容を見る
 年-問-肢内容正誤
履行の請求
120-06-2債権者が主債務者に履行を請求した効果は連帯保証人に及び、連帯保証人に対して履行を請求した効果は主債務者に及ぶ。
215-07-3連帯保証人に対する履行の請求による時効中断は、主債務者に対しても効力を生ずる。
310-04-3連帯保証人に対し請求の訴えを提起することにより、主債務者の消滅時効中断の効力が生ずることはない。×
407-03-1連帯保証人に対し訴訟により弁済を請求しても、主債務者の債務については時効中断の効力を生じない。×
502-07-3Cが主債務者Bの連帯保証人の場合、債権者AのCに対する履行の請求は、Bに対しても効力を生じる。
時効の完成
020-06-3主債務者について時効が完成した場合には連帯債務者が、連帯債務者について時効が完成した場合には主債務者が、それぞれ全額の債務を免れる。×
免除
120-06-1主債務者が免除を受ければ連帯保証人が、連帯保証人が免除を受ければ主債務者が、債務を免れる。×
216-06-2連帯保証人が免除を受ければ、主債務者も債務を免れる。×

4 正しい

連帯債務において、履行の請求は、絶対効を有する。すなわち、連帯債務者の一人に対する履行の請求は、他の連帯債務者に対しても、その効力を生ずる(民法434条)。
したがって、AのBに対する履行の請求は、Cに対しても効力を生じる。

■類似過去問(連帯債務者の一人に生じた事由)
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 年-問-肢内容正誤
履行の請求
120-06-2連帯債務者の一人に履行を請求すれば、他の連帯債務者にも効力を生ずる。
208-04-2連帯債務者の一人に履行を請求すれば、その効力は他の連帯債務者にも及ぶ。
303-06-3連帯債務者の一人に履行を請求して、その消滅時効を中断すれば、他の連帯債務者の時効も中断される。
402-07-4BとCが連帯債務を負う場合、債権者AのBに対する履行の請求は、Cに対しても効力を生じる。
501-10-1債権者が連帯債務者の一人に対して代金支払いの請求をしても、代金債権の消滅時効は、他の連帯債務者については中断されない。×
混同
001-10-4債権者が死亡し、連帯債務者の1人がその相続人としてその代金債権を承継しても、他の連帯債務者の代金支払債務は、消滅しない。×
相殺
113-04-4(C所有の土地をA・Bが共同購入し、連帯債務を負っている。)Cから請求を受けたBは、Aが、Cに対して有する債権をもって相殺しない以上、Aの負担部分についても、Bからこれをもって相殺することはできない。×
免除
120-06-1連帯債務者の一人が免除を受ければ、その負担部分につき、他の連帯債務者も債務を免れる。
216-06-2連帯債務者の一人が免除を受ければ、その負担部分につき、他の連帯債務者も債務を免れる。
308-04-3連帯債務者の一人に債務全額の免除をした場合でも、その債務者の負担部分を除いた金額について、他の連帯債務者に請求することはできる。
時効完成
120-06-2連帯債務者の一人につき時効が完成すれば、その負担部分につき、他の連帯債務者も債務を免れる。
203-06-1連帯債務者の一人につき時効が完成すれば、その負担部分につき、他の連帯債務者も債務を免れる。

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