7月
11
1990

【宅建過去問】(平成02年問12)借地借家法

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不動産の賃貸借に関する次の記述のうち、民法、借地借家法の規定によれば、誤っているものはどれか。

  1. 建物の賃貸借において、期間満了前に当該建物が第三者の放火により全部滅失したときは、当該賃貸借は終了する。
  2. 建物の賃貸借においては、その存続期間の最長限度に制限はない。
  3. 建物の所有を目的とする土地の賃貸借において、当初の存続期間中に当該建物が借地人の失火により滅失したときは、賃貸人は、解約の申入れをすることができる。
  4. 建物の所有を目的とする土地の賃貸借において、当初の存続期間中に当該建物が滅失したときであっても、当該賃貸借は終了しない。

正解:3

1 正しい

建物の賃貸借において、目的物である建物が全部滅失した場合、賃貸借は当然終了する。

2 正しい

賃借権存続期間の上限を20年と定める民法の規定(604条1項)は、建物の賃貸借については適用されない(借地借家法29条2項)。
したがって、建物賃貸借契約については、存続期間の最長限度に制限はない。

■類似過去問(建物賃貸借の期間)
  • 平成26年問12肢2(定期建物賃貸借契約では、期間を1年未満としても、期間の定めがない建物の賃貸借契約とはみなされない:◯)
  • 平成19年問14肢2(定期建物賃貸借契約は契約期間を1年以上とできるが、一時使用賃貸借契約は契約期間を1年以上とできない:×)
  • 平成17年問15肢3(建物賃貸借の契約期間を6月と定めた場合、期間の定めのない契約とみなされる:◯)
  • 平成05年問12肢1(賃貸借期間10月と定めた場合、借家人の解約申入れから6月経過しないと、契約は終了しない:◯)
  • 平成02年問12肢2(建物の賃貸借においては、その存続期間の最長限度に制限はない:◯)

3 誤り

借地上の建物が滅失したとしても、借地契約の効力に影響はない。したがって、賃貸人が解約を申し入れることはできない。

■類似過去問(当初の契約期間内における建物の滅失)
  • 平成25年問12肢4(借地権の存続期間が満了する前に建物が滅失し、借地権者が残存期間を超えて存続すべき建物を建築した場合、借地権設定者が異議を述べない限り、借地権は建物が築造された日から当然に20年間存続する:×)
  • 平成21年問11肢1(当初の存続期間内に建物が滅失し、借地権者が借地権設定者の承諾を得ずに残存期間を超えて存続すべき建物を築造→借地権設定者は解約の申入れが可能:×)
  • 平成21年問11肢3(借地権の当初の存続期間中に借地上の建物の滅失があった場合、借地権者は地上権の放棄又は土地の賃貸借の解約の申入れをすることができる:×)
  • 平成10年問11肢1(当初の存続期間内に、借地権者が、借地権設定者に通知することなく、建物を取壊し残存期間を超えて存続すべき建物を築造→借地権設定者は契約の解除が可能:×)
  • 平成04年問10肢4(期間満了前に建物が火災により滅失し、借地権者が同等の建物を再築した場合、土地所有者が遅滞なく異議を述べなければ、借地権の存続期間は、建物滅失の日から20年となる:×)
  • 平成03年問12肢1(借地権者は、家屋が火災により減失したときは、新築することができ、その建物が借地権の残存期間を超えて存続するものであっても、土地所有者は異議を述べることができない:×)
  • 平成02年問12肢3(建物の所有を目的とする土地の賃貸借において、当該建物が借地人の失火により滅失したときは、賃貸人は、解約の申入れをすることができる:×)
  • 平成02年問12肢4(建物の所有を目的とする土地の賃貸借において、その存続期間の定めがなく、建物が朽廃したときは、当該賃貸借は終了する:◯)

4 正しい

借地上の建物が滅失したとしても、借地契約の効力に影響はない。したがって、賃貸借は終了しない。

■類似過去問(当初の契約期間内における建物の滅失)
  • →肢3

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Written by 家坂 圭一 in: 借地借家法,平成02年過去問 |

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