7月
11
1991

【宅建過去問】(平成03年問01)土地に関する知識

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土地に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。

  1. 液状化現象は、比較的粒径のそろった砂地盤で、地下水位の高い、地表から浅い地域で発生しやすい。
  2. 切土したがけ面に湧水がみられる場合には、一般にその湧水地点から下の部分の方が、それより上の部分よりも、がけくずれを起こしやすいので、特に注意が必要である。
  3. 旧河道は軟弱地盤となっている所が多いが、自然堤防は、砂質や砂礫質の土からなり、比較的宅地に適している。
  4. 建物や構造物の不等沈下は、一般に切土部よりも盛土部で起こりやすい。

正解:2

1 正しい

液状化現象とは、大きな地震の揺れにより、地盤が液体状となることである。この現象により、家・電柱が沈んだり、下水管が浮き上がったりする。液状化現象は、粒径のそろった砂地盤で、地下水位の高い、地表から浅い地域で発生しやすい。

■類似過去問(液状化)
  • 平成26年問49肢2(地盤の液状化は、地盤の条件と地震の揺れ方により、発生することがある:◯)
  • 平成25年問49肢4(低地は、国土面積の約25%であり、洪水や地震による液状化などの災害危険度は低い:×)
  • 平成24年問49肢2(台地・段丘上の谷にある池沼埋立地→液状化リスクが高い:◯)
  • 平成24年問49肢3(丘陵地で地下水位が深く、砂質土で形成→液状化リスクが高い:×)
  • 平成19年問49肢3(三角州→液状化リスクが高い:◯)
  • 平成14年問49肢4(丘陵地で地下水位が深く、固結した砂質土で形成→液状化リスクが高い:×)
  • 平成03年問01肢1(粒径の揃った砂地盤で、地下水位が高く、地表から浅い地域→液状化リスクが高い:◯)

2 誤り

切土したがけ面に湧水がみられる場合、その地点より上の部分に帯水層があることになる。したがって、湧水地点から上の部分の方が、それより下の部分よりも、がけくずれを起こしやすい。

3 正しい

(1)自然堤防・後背湿地
平地では、川の流れる経路は一定しない。地形のわずかな傾斜にしたがい、東へ西へと蛇行する。
蛇行する川のカーブの外側に砂や小礫が堆積し、周囲よりも高くなった土地(微高地)を自然堤防という。ここは、排水性がよく地盤の支持力もあるため、宅地としての利用価値が高い。
川の水流が増大すると、自然堤防を乗り越えてしまうことがある。この場合、あふれた水は、もともとの川に戻ることができず、そのままの位置に長期間とどまる。この場所を後背湿地という。ここは、排水性が悪いため、宅地には不適切である。水はけの悪さを逆手にとって、水田として利用されることが多い。

(2)旧河道・三日月湖
洪水などをきっかけに、蛇行していた川の流れが直線上にショートカットされ、その直線上の流れが以後の本流となることがある。この場合、もともと川が流れていたところを旧河道と呼ぶ。もともとは川であったのだから、粘土質であるなど地盤は軟弱である。地盤は軟弱で支持力が弱いため、宅地とするには不適切である。また、旧河道が取り残されて、湖となったものを、その形状から三日月湖と呼んでいる。

 19-49-2  19-49-4
■類似過去問(旧河道)
  • 平成26年問49肢1(旧河道は、地震や洪水などによる災害を受ける危険度が高い所である:◯)
  • 平成19年問49肢4(旧河道は、沖積平野の蛇行帯に分布する軟弱な地盤であり、建物の不同沈下が発生しやすい:◯)
  • 平成16年問50肢1(旧河道は、軟弱で水はけの悪い土が堆積。宅地とするには要注意:◯)
  • 平成14年問49肢1(旧河道で堆積物上部が厚い粘土層からなるときは、軟弱地盤の可能性が高い:◯)
  • 平成08年問01肢4(旧河道で堆積物上部が厚い粘土層からなるときは、軟弱地盤となって地盤の支持力が小さく、宅地には不適当であることが多い:◯)
  • 平成07年問01肢4(旧河道は、地盤が軟弱、低湿で、地震や洪水による被害を受けることが多い:◯)
  • 平成06年問01肢4(旧河道は、宅地を選定するに当たって最も適当である:×)
  • 平成03年問01肢3(旧河道は、軟弱地盤。自然堤防は、砂質・砂礫質で比較的宅地に適する:◯)
■類似過去問(自然堤防・後背湿地)
  • 平成19年問49肢2(後背湿地は、自然堤防・砂丘の背後に形成される軟弱地盤で、水田に使用され、宅地使用は少ない:◯)
  • 平成18年問50肢4(自然堤防とは、河川からの砂や小礫の供給が少ない場所に形成され、細かい粘性土や泥炭などが堆積した地盤である:×)
  • 平成14年問49肢3(河川近傍の低平地で盛土した古い家屋が多いのは、洪水常習地帯の可能性が高い:◯)
  • 平成12年問49肢4(自然堤防の背後の低平地は、軟弱地盤で、盛土の沈下が問題になる:◯)
  • 平成08年問01肢3(自然堤防は、主に砂や小礫からなり、排水性がよく地盤の支持力もあるため、宅地として良好な土地であることが多い:◯)
  • 平成07年問01肢3(自然堤防に囲まれた低地は、地盤が安定していることが多い:×)
  • 平成03年問01肢3(旧河道は軟弱地盤となっている所が多いが、自然堤防は、砂質や砂礫質の土からなり、比較的宅地に適している:◯)

4 正しい

17-50-4a

切土は既存の地盤面を切り取るものであるのに対し、盛土は従来は地盤ではなかった部分に土をもって地盤面を作り出すものである。
したがって、切土部分の方が盛土部分より安定しており、地盤沈下量も少ない。
言い換えれば、切土部よりも盛土部で不等沈下(不同沈下)が起こりやすい。

■類似過去問(不同沈下・不等沈下)
  • 平成13年問49肢4(丘陵地を切土と盛土により造成した地盤の場合は、その境目では地盤の強度が異なるため、不同沈下が起こりやすい:◯)
  • 平成09年問50肢3(丘陵地を切り盛りして平坦化した宅地において、切土部と盛土部にまたがる区域では、沈下量の違いにより不同沈下を生じやすい:◯)
  • 平成03年問01肢4(建物や構造物の不等沈下は、一般に切土部よりも盛土部で起こりやすい:◯)

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Written by 家坂 圭一 in: 土地,平成03年過去問 |

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