7月
08
1995

【宅建過去問】(平成07年問26)農地法

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個人が市街化区域外の農地等を売買により取得しようとする場合に関する次の記述のうち、農地法の規定によれば、誤っているものはどれか。

  1. 現在耕作されている農地を取得して宅地に転用しようとする場合は、登記簿上の地目が「原野」であっても、農地法第5条の許可を受ける必要がある。
  2. ゴルフ練習場の建設の用に供するために4へクタール以下の農地と併せて採草放牧地を取得しようとする場合は、当該採草放牧地の面積の広さに関係なく都道府県知事の許可を受ける必要がある。
  3. 宅地に転用するため農地を取得しようとする場合において、「農地の所有権を契約締結時から1年以内に移転する」旨の契約を行おうとするときは、その契約の締結について、あらかじめ農地法第5条の許可を受ける必要がある。
  4. 農業者が耕作目的で農地を取得しようとする場合において、当該農地がその取得しようとする者の住所のある市町村の区域外にあるときは、農業委員会の許可を受ける必要がある。

正解:3

1 正しい

農地法でいう農地にあたるかどうかは、現に耕作の用に供されているかどうかで判断する(農地法2条1項)。土地登記簿上の地目を基準とするわけではない。
したがって、登記簿上の地目が原野であっても、現況が農地である以上「農地」にあたる。
市街化区域外の農地を転用目的で取得するのだから、農地法5条の許可が必要である。

■類似過去問(「農地」の定義)
  • 平成26年問21肢4(登記簿上は山林、開墾し現に農地として耕作中→農地に該当しない:×)
  • 平成26年問21肢4(登記簿上は山林、開墾し現に農地として耕作中→農地に該当しない:×)
  • 平成25年問21肢2(登記簿上は雑種地、現に畑として耕作中→農地に該当しない:×)
  • 平成24年問22肢1(登記簿上は山林、現に耕作中→農地に該当する:◯)
  • 平成20年問24肢1(登記簿上は原野、現況は農地→農地に該当する:◯)
  • 平成19年問25肢3(原野の所有権を取得し、造成して農地にする場合、3条の許可が必要:×)
  • 平成19年問25肢4(遊休化している農地→農地に該当しない:×)
  • 平成18年問25肢1(登記簿上は山林、現状は水田→農地に該当しない:×)
  • 平成16年問24肢2(果樹園を山林に戻す目的で、杉の苗を植える場合には、農地法第4条の許可が必要:◯)
  • 平成13年問23肢1(登記簿上は山林、現況は農地→農地に該当しない:×)
  • 平成11年問24肢4(登記簿上は山林・原野、現況は農地→農地に該当する:◯)
  • 平成09年問21肢4(山林を開墾して造成した農地を宅地に転用する目的で取得する場合、農地法5条の許可は不要:×)
  • 平成07年問26肢1(登記簿上は原野、現に耕作中→農地に該当する:◯)
  • 平成04年問26肢1(仮換地の指定がある農地→農地に該当する:◯)
  • 平成03年問27肢1(登記簿上は山林、現状は農地→農地に該当しない:×)

2 正しい

農地や採草放牧地を転用のために権利移動する場合、許可権者は都道府県知事(指定市町村の区域内にあって、指定市町村の長)である(農地法5条)。農地や採草放牧地の面積によって許可権者が変わるわけではない。

3 誤り

農地の権利移転について、許可が必要となるのは、「権利を設定し、又は移転する」時点である(農地法3条1項、5条1項)。
「1年以内に移転する」という契約をする場合には、移転の前までに許可を受ければよいのであり、契約に先立ってあらかじめ許可を受ける必要はない。

4 正しい

農地の権利移転に際しては、農地法3条の許可が必要になる。この場合の許可権者は、農業委員会である(農地法3条)。
その他の者(知事や農林水産大臣)の許可が必要になることはありえない。

■類似過去問(3条許可の許可権者)
  • 平成11年問24肢1(耕作目的で農地の所有権を取得する場合で、取得する農地の面積が4haを超えるときは、農水大臣の3条許可が必要:×)
  • 平成07年問26肢4(農業者が耕作目的で農地を取得しようとする場合において、当該農地がその取得しようとする者の住所のある市町村の区域外にあるときは、都道府県知事の許可が必要:×)

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Written by 家坂 圭一 in: 平成07年過去問,農地法 |

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