7月
03
1999

【宅建過去問】(平成11年問02)相隣関係

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土地の相隣関係に関する次の記述のうち、民法の規定によれば、正しいものはどれか。ただし、民法の規定と異なる慣習については考慮しないものとする。

  1. 土地の所有者は、隣地との境界近くで建物を築造し、又は修繕する場合でも、隣人自身の承諾を得たときを除き、隣地に立ち入ることはできない。
  2. 土地の所有者は隣地の所有者と共同の費用で境界標を設置することができるが、その設置工事の費用は、両地の広さに応じて分担しなければならない。
  3. 隣地の竹木の根が境界線を越えて侵入している場合は、これを竹木の所有者に切り取るように請求することができるが、自分で切り取ることはできない。
  4. 他人の宅地を観望できる窓又は縁側を境界線から1m未満の距離に設ける場合は、目隠しを付けなければならない。

正解:4

【1】 X 誤り

土地の所有者は、建物を築造または修繕する場合、隣人の承諾がなくても隣地に立ち入ることができる(民法209条)。
※ただし、隣人の承諾がなければ、その住家に立ち入ることはできない。

■類似過去問(隣地の使用請求)
  • 平成21年問04肢1(土地所有者は、境界において障壁を修繕するために必要であれば、隣地の使用を請求できる:◯)
  • 平成11年問02肢1(土地所有者は、境界付近で建物を築造・修繕する場合でも、隣地に立ち入ることはできない:×)

【2】 X 誤り

土地の所有者は、隣地の所有者と共同の費用で、境界標を設けることができる(民法223条)。
境界標の設置・保存の費用は、相隣者が等しい割合で負担する(民法224条)。
※ただし、測量の費用は、その土地の広さに応じて分担する。

■類似過去問(境界標)
  • 平成16年問07肢2(土地の所有者は、隣地の所有者と共同の費用をもって、境界標を設置することができる:◯)
  • 平成11年問02肢2(土地所有者は隣地の所有者と共同の費用で境界標を設置することができ、設置工事の費用は、両地の広さに応じて分担する:×)

【3】 X 誤り

隣地から竹木の根が境界を越えて伸びてきた場合、土地の所有者はこれを切断することができる(民法233条2項)。

※隣地から竹木の枝が境界線を越えて伸びてきた場合、竹木の所有者に枝を切除させることができる(民法233条1項)。自らが切除することはできない。

■類似過去問(竹木の枝・根)
  • 平成21年問04肢3(枝は竹木所有者に切除させることができ、根は隣地所有者自ら切り取ることができる:◯)
  • 平成16年問07肢3(伸びてきた枝を、隣地所有者自ら切除できる:×)
  • 平成16年問07肢4(伸びてきた根を、隣地所有者自ら切除できる:◯)
  • 平成11年問02肢3(伸びてきた根は、竹木所有者に切除させることができるが、隣地所有者自ら切除することはできない:×)

【4】 ◯ 正しい

他人の宅地を観望できる窓などを境界線から1メートル未満の距離に設ける場合、目隠しを設置しなければならない(民法235条1項)。

■類似過去問(境界線付近の建築の制限)
  • 平成21年問04肢4(境界線から1m未満で、他人の宅地を見通すことができる窓を設ける者は、目隠しを付けなければならない:◯)
  • 平成11年問02肢4(境界線から1m未満で、他人の宅地を見通すことができる窓・縁側を設ける者は、目隠しを付けなければならない:◯)

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Written by 家坂 圭一 in: 平成11年過去問,民法 |

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