7月
05
1999

【宅建過去問】(平成11年問47)景品表示法

【過去問本試験解説】発売中

宅地建物取引業者が行う広告に関する次の記述のうち、不当景品類及び不当表示防止法の規定によれば、正しいものはどれか。

  1. 不動産の販売広告において、自己の販売する物件の価格等の取引条件が競争事業者のものより有利である旨表示し、一般消費者を誘引して顧客を獲得しても、その取引条件の有利性についての具体的かつ客観的な根拠を広告に示していれば、不当表示となるおそれはない。
  2. 不動産の販売広告に係る甲物件の取引を顧客が申し出た場合に、甲物件に案内することを拒否したり、甲物件の難点を指摘して取引に応じることなく顧客に他の物件を勧めたときでも、甲物件が存在していれば、その広告は不当表示となるおそれはない。
  3. 新聞の折込広告において、分譲住宅40戸の販売を一斉に開始して1年経過後、売れ残った住宅30戸の販売を一時中止し、その6ヵ月後に一般日刊新聞紙の紙面広告で当該住宅を「新発売」と表示して販売したときでも、広告媒体が異なるので、不当表示となるおそれはない。
  4. 市街化調整区域内に所在する土地(開発許可を受けた開発区域内の土地その他の一定の土地を除く。)の販売広告においては、「市街化調整区域」と表示し、このほかに「現在は建築不可」と表示しさえすれば、市街化区域への区分の変更が行われる予定がないとしても、不当表示となるおそれはない。

正解:1

1 正しい

広告において、「競争事業者の供給するもの又は競争事業者よりも優位に立つことを意味する用語」を用いることは、「表示内容を裏付ける合理的な根拠を示す資料を現に有している場合を除き」許されない(不動産の表示に関する公正競争規約18条2項2号)。
本肢では、「取引条件の有利性についての具体的かつ客観的な根拠を広告に示してい」るというのだから、「合理的根拠を示す資料」が提示されている。
したがって、この表示が不当表示となることはない。

2 誤り

実際に存在する物件であっても、実際には取引する意思がない物件に関する広告を行うことはできない(同規約21条3号)。
したがって、本肢の広告は不当表示に該当する。

※本肢のようなおとり広告は、宅建業法32条(誇大広告の禁止)にも違反する。
■宅建業法での関連過去問

■類似過去問(おとり広告)
  • 平成12年問47肢4(販売広告において販売済みの物件を掲載した場合で、そのことにつき故意や過失がないときは、不当表示になるおそれはない:×)
  • 平成11年問47肢2(不動産の販売広告に係る甲物件の取引を顧客が申し出た場合に、甲物件に案内することを拒否したり、甲物件の難点を指摘して取引に応じることなく顧客に他の物件を勧めたときでも、甲物件が存在していれば、その広告は不当表示となるおそれはない:×)
  • 平成10年問49肢3(売約済みの物件の広告を行い、顧客に対しては別の物件を勧めたとしても、売約済みの物件が実際に存在するのであれば、不当表示となることはない:×)
  • 平成08年問31肢2(宅建業者が、実際には存在しない物件について、新聞折込ビラで広告をしても、広告の物件と同程度の物件を準備しておれば、不当表示となるおそれはない:×)
  • 平成05年問31肢2(宅建業者が、自ら広告した物件の案内を拒否し、難点をことさらに指摘する等して、その物件の取引に応じることなく、顧客に他の物件を勧めた場合、不当表示となるおそれがある:×)
  • 平成01年問33肢1(宅建業者が、実際には販売する意思のない建物について、新聞折込ビラで広告しても、不当表示となるおそれはない:×)

3 誤り

「新発売」という用語は、「新たに造成された宅地又は新築の住宅について、一般消費者に対し、初めて購入の申込みの勧誘を行うこと」という意味でしか用いることができない(同規約18条1項2号)。

本肢では、販売を「一時中止し、6ヵ月後に再開」したというのだから、再開後の広告では、もはや「新発売」と表示することはできない。
この広告は不当表示となる(同規約23条1項69号)。

4 誤り

「市街化調整区域に所在する土地については、「市街化調整区域。宅地の造成及び建物の建築はできません。」と16ポイント以上の文字で明示することが必要である(不動産の表示に関する公正競争規約施行規則8条1号)。
※新聞・雑誌広告に関しては、文字サイズの規制なし。
「現在は建築不可」というようなあいまいな表現は通用しない。

■類似過去問(市街化調整区域)
  • 平成18年問47肢2(市街化調整区域内に所在する土地を販売する際の新聞折込広告においては、市街化調整区域に所在する旨を16ポイント以上の大きさの文字で表示すれば、宅地の造成や建物の建築ができない旨を表示する必要はない:×)
  • 平成16年問47肢4(市街化調整区域内に所在する土地の販売広告においては、「市街化調整区域」と表示し、このほかに「現在は建築不可」と表示しさえすれば、市街化区域への区分の変更が行われる予定がないとしても、不当表示となるおそれはない:×)

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Written by 家坂 圭一 in: 平成11年過去問,景品表示法 |

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