8月
31
2001

【宅建過去問】(平成13年問04)連帯債務

【過去問本試験解説】発売中

AとBとが共同で、Cから、C所有の土地を2,000万円で購入し、代金を連帯して負担する(連帯債務)と定め、CはA・Bに登記、引渡しをしたのに、A・Bが支払をしない場合の次の記述のうち、民法の規定によれば、正しいものはどれか。

  1. Cは、Aに対して2,000万円の請求をすると、それと同時には、Bに対しては、全く請求をすることができない。
  2. AとBとが、代金の負担部分を1,000万円ずつと定めていた場合、AはCから2,000万円請求されても、1,000万円を支払えばよい。
  3. BがCに2,000万円支払った場合、Bは、Aの負担部分と定めていた1,000万円及びその支払った日以後の法定利息をAに求償することができる。
  4. Cから請求を受けたBは、Aが、Cに対して有する1,000万円の債権をもって相殺しない以上、Aの負担部分についても、Bからこれをもって相殺することはできない。

正解:3

連帯債務とは、数人の債務者が、同一の内容の債務について、独立して全責任を負う債務である。
各債務者は、それぞれ全額の弁済義務を負い、誰か一人が全額を弁済すれば、他の債務者の債務も消滅する。

【1】 X 誤り

人が連帯債務を負担するときは、債権者は、その連帯債務者の一人に対し、又は同時に若しくは順次にすべての連帯債務者に対し、全部又は一部の履行を請求することができる(民法432条)。したがって、CはAに対して2,000万円の請求をし、それと同時に2,000万円全部の履行をBに対して請求することができる。

■類似過去問(連帯債務:基本構造)
  • 平成16年問06肢1(債権者は、連帯債務者に対し、それぞれ負担部分の範囲でしか請求できない:×)
  • 平成13年問04肢1(債権者は、連帯債務者の一人に全額請求した場合、他の連帯債務者には全く請求することができない:×)
  • 平成13年問04肢2(連帯債務者の一人は、債権者から全額請求されても、負担部分だけ支払えばよい:×)
  • 平成08年問04肢1(債権者は、連帯債務者のそれぞれに対して、同時に、代金全額の支払いを請求できる:◯)

【2】 X 誤り

AとBとは連帯債務を負担しているから、負担部分にかかわりなく、AがCから2,000万円請求されればその全部を支払わなければならない。

■類似過去問(連帯債務:基本構造)
  • →肢1

【3】 ◯ 正しい

Bが2,000万円支払って共同の免責を得たときは、Aに対し負担部分の1,000万円及び支払った日以降の法定利息を求償することができる(民法442条1項・2項)。

■類似過去問(連帯債務:連帯債務者間の求償権)
  • 平成16年問06肢3(連帯債務者の一人が、債務全額を弁済した場合、他の連帯債務者に対し、その負担部分につき求償できる:◯)
  • 平成13年問04肢3(連帯債務者の一人が、債務全額を弁済した場合、他の債務者に対し、その負担部分と支払日以降の法定利息を求償できる:◯)

【4】 X 誤り

AがCに対して有する1,000万円の債権をもって相殺しない場合、BはAの負担部分(1,000万円)のについてであれば、相殺を援用することができる(民法436条2項)。

※Bが相殺を援用できるのは、Aの負担部分の範囲に限ってのことである。
例えば、AのCに対する債権が2,000万円だったとしても、Bが相殺を援用できるのは、Aの負担部分(1,000万円)の範囲に限られる。


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Written by 家坂 圭一 in: 平成13年過去問,民法 |

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