9月
01
2001

【宅建過去問】(平成13年問11)法定相続分

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被相続人Aの相続人の法定相続分に関する次の記述のうち、民法の規定によれば、正しいものはどれか。

  1. AとBが婚姻中に生まれたAの子Cは、AとBの離婚の際、親権者をBと定められたが、Aがその後再婚して、再婚にかかる配偶者がいる状態で死亡したときは、Cには法定相続分はない。
  2. Aに実子がなく、3人の養子がいる場合、法定相続分を有する養子は2人に限られる。
  3. Aが死亡し、配偶者D及びその2人の子供E、Fで遺産分割及びそれに伴う処分を終えた後、認知の訴えの確定により、さらに嫡出でない子Gが1人いることが判明した。Gの法定相続分は1/10である。
  4. Aに子が3人あり、Aの死亡の際、2人は存命であったが、1人は既に死亡していた。その死亡した子には2人の嫡出子H、Iがいた。A死亡の際、配偶者もいなかった場合、Hの法定相続分は1/6である。

正解:4

【1】 X 誤り

Cは被相続人Aの嫡出子であり、法定相続人にあたる(民法887条1項)。
※AとBが離婚し、被相続人でないBが親権者になったとしても、相続には無関係である。
※被相続人が再婚すれば、新たな配偶者が相続人となる。しかし、このことによって、子の相続権が失われるわけではない。したがって、Cは法定相続分を有する。

【2】 X 誤り

養子も被相続人の子であり、法定相続人にあたる(民法887条1項)。
養子が3人いれば、3人とも法定相続人となる。

【3】 X 誤り

認知は、出生の時にさかのぼってその効力を生ずる(民法784条)から、GもAの法定相続人として扱われる。

以上より、次のような計算となる。
(1)配偶者Dと子E・F・Gで1/2ずつ配分する(民法900条1号)。
(2)子全体に配分された全体の1/2を、E・F・Gで3等分する。
したがって、E・F・Gの相続分は、それぞれ1/2×1/3=1/6となる。
1/10ではない。

【4】 ◯ 正しい

被相続人の子が、相続の開始以前に死亡したときは、その者の子(被相続人の孫)が代襲して相続人となる(代襲相続。民法887条2項)。
代襲相続人であるHとIの相続分は均等である(民法901条1項、民法900条4号)

以上より、次のような計算となる。
(1)Aの3人の子で1/3ずつ分ける。
(2)それを代襲相続人HIの間で、1/2ずつ分ける。
したがって、Hの相続分は1/3×1/2=1/6となる。


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Written by 家坂 圭一 in: 平成13年過去問,民法 |

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