10月
24
2009

【宅建過去問】(平成21年問09)贈与

【過去問本試験解説】発売中

Aは、生活の面倒をみてくれている甥のBに、自分が居住している甲建物を贈与しようと考えている。この場合に関する次の記述のうち、民法の規定によれば、正しいものはどれか。

  1. AからBに対する無償かつ負担なしの甲建物の贈与契約が、書面によってなされた場合、Aはその履行前であれば贈与を撤回することができる。
  2. AからBに対する無償かつ負担なしの甲建物の贈与契約が、書面によらないでなされた場合、Aが履行するのは自由であるが、その贈与契約は法的な効力を生じない。
  3. Aが、Bに対し、Aの生活の面倒をみることという負担を課して、甲建物を書面によって贈与した場合、甲建物の瑕疵については、Aはその負担の限度において、売主と同じく担保責任を負う。
  4. Aが、Bに対し、Aの生活の面倒をみることという負担を課して、甲建物を書面によって贈与した場合、Bがその負担をその本旨に従って履行しないときでも、Aはその贈与契約を解除することはできない。

正解:3

■類似過去問(贈与契約)
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 年-問-肢内容正誤
契約の成立
121-09-2無償かつ負担なしの贈与契約が、書面によらないでなされた場合、贈与者が履行するのは自由であるが、贈与契約は法的な効力を生じない。×
210-09-2贈与が書面によるものである場合で、贈与者が建物の所有権移転登記に応じないとき、受贈者は、贈与者に対して登記を求める訴えを提起できる。×
撤回
121-09-1書面による贈与は、履行前であれば撤回できる。×
210-09-1書面によらない贈与で、受贈者が目的物を転売した場合、贈与を撤回できる。×
310-09-4書面による死因贈与は、いつでも撤回できる。
403-10-1書面によらない贈与で、受贈者に所有権移転登記がなされた場合、贈与を撤回できない。
503-10-4書面による死因贈与は、後に遺言で撤回できるない。×
贈与者の担保責任
125-01-2「贈与者は、知りながら受贈者に告げなかった瑕疵について責任を負う」旨が民法に規定されている。
221-09-3書面による負担付贈与の場合、贈与者は負担の範囲で瑕疵担保責任を負う。
310-09-3負担なし贈与で、贈与者が瑕疵を知らなかった場合、担保責任を負わない 。
403-10-2書面によるか否かを問わず、負担なし贈与で、贈与者が瑕疵を知らなかった場合、担保責任を負わない。
定期贈与
113-06-4定期贈与契約において、贈与者又は受贈者が死亡した場合、定期贈与契約は効力を失う。
負担付贈与
121-09-4書面によって負担付贈与をした場合、受贈者が負担を履行しないときでも、贈与者は贈与契約を解除できない。×

【1】 X 誤り

書面によらない贈与は、既履行部分を除き、各当事者が撤回することができる(民法550条)。
この反対解釈として、書面による贈与は、原則として撤回ができない。

【2】 X 誤り

贈与契約は諾成契約であり、書面によらない契約であっても契約自体は有効である(民法549条)。
書面によるものかよらないものか、によって違いが出るのは、撤回の可否であり(民法550条。肢1参照)、契約の成否ではない。

【3】 ◯ 正しい

負担付贈与については、贈与者は、その負担の限度において、売主と同じく担保責任を負う(民法551条2項)。

【4】 X 誤り

負担付贈与については、その性質に反しない限り、双務契約に関する規定が準用される(民法553条)。
したがって、Bが負担をその本旨に従って履行しない場合、Aはその贈与契約を解除することができる(民法541条)。


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Written by 家坂 圭一 in: 平成21年過去問,民法 |

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