6月
14
2013

【宅建過去問】(平成23年問35)クーリング・オフ

【過去問本試験解説】発売中

宅地建物取引業者A社が、自ら売主として宅地建物取引業者でない買主Bとの間で締結した投資用マンションの売買契約について、Bが宅地建物取引業法第37条の2の規定に基づき、いわゆるクーリング・オフによる契約の解除をする場合における次の記述のうち、誤っているものの組合せはどれか。

  • ア A社は、契約解除に伴う違約金の定めがある場合、クーリング・オフによる契約の解除が行われたときであっても、違約金の支払を請求することができる。
  • イ A社は、クーリング・オフによる契約の解除が行われた場合、買受けの申込み又は売買契約の締結に際し受領した手付金その他の金銭の倍額をBに償還しなければならない。
  • ウ Bは、投資用マンションに関する説明を受ける旨を申し出た上で、喫茶店で買受けの申込みをした場合、その5日後、A社の事務所で売買契約を締結したときであっても、クーリング・オフによる契約の解除をすることができる。
  1. ア、イ
  2. ア、ウ
  3. イ、ウ
  4. ア、イ、ウ

正解:1

【ア】 X 誤り

クーリング・オフは無条件解除であり、宅建業者は損害賠償や違約金の支払いを請求することができない(宅地建物取引業法37条の2第1項)。

■類似過去問(クーリング・オフ:損害賠償請求の禁止)
内容を見る
 年-問-肢内容正誤
128-44-4
[宅建業者Aが、自ら売主として、宅建業者でないBと宅地の売買契約を締結]クーリング・オフの告知書面には、Bがクーリング・オフによる契約の解除を行った場合、Aは、それに伴う損害賠償又は違約金の支払をBに請求することができないこと、また、売買契約の締結に際し、手付金その他の金銭が支払われているときは、遅滞なくその全額をBに返還することが記載されていなければならない。
227-34-4「クーリング・オフ解除の際に、損害賠償請求できる」旨の特約は有効である。×
323-35-ア違約金の請求が可能×
420-40-3履行に着手していれば損害賠償請求が可能×
515-39-3契約の解除に伴う損害額と手付金を相殺することができる×
613-44-3申込みの撤回に伴う損害があった場合は、別途これを請求できる×
701-38-4買受けの申込みの撤回が行われた場合、宅建業者は、申込みを行った者に対し、速やかに、申込みに際し受領した金銭を返還しなければならない

【イ】 X 誤り

クーリング・オフによる解除が行われた場合、宅建業者は受領した手付金その他の金銭を返還すればよい(宅地建物取引業法37条の2第3項)。
手付金等の倍額を償還する必要はない。

■類似過去問(クーリング・オフ:手付金の返還)
内容を見る
 年-問-肢内容正誤
125-34-1
クーリング・オフによる解除に対し、売主である宅建業者は、既に支払われている手付金及び中間金の全額の返還を拒むことができる。
×
223-35-イ
クーリング・オフによる契約の解除が行われた場合、売主である宅建業者は、買受けの申込み又は売買契約の締結に際し受領した手付金その他の金銭の倍額を償還しなければならない。
×
315-39-3
クーリング・オフによる解除に対し、売主である宅建業者は、契約の解除に伴う損害額と手付金を相殺することができる。
×
414-45-4
手付金から契約に要した費用を控除して返還することができる。
×
513-44-3
買受けの申込みに際して申込証拠金が支払われている場合で、買主が申込みの撤回を行ったとき、売主である宅建業者は、遅滞なくその全額を買主に返還しなければならないが、申込みの撤回に伴う損害があった場合は、別途これを請求できる。
×

【ウ】 ◯ 正しい

喫茶店は、買主が自ら申し出た場合であっても、「事務所等」には該当しない。この場合、宅建業者の事務所で売買契約を締結したとしても、クーリング・オフの可否には無関係である(宅地建物取引業法37条の2第1項、同法施行規則16条の5第2号)。
したがって、買受けの申込みの5日後であれば、まだ十分にクーリング・オフ期間内であり、クーリング・オフによる契約の解除が可能である。

買受けの申込みを
事務所等で それ以外で
契約の
締結を
事務所等で クーリング・オフ不可 クーリング・オフ可能
それ以外で クーリング・オフ不可 クーリング・オフ可能
■類似過去問(自ら申し出た■■)
内容を見る
 年-問-肢内容正誤
126-38-2自ら指定した喫茶店で買受け申込み&契約:クーリング・オフ不可×
225-34-1自ら指定した喫茶店で買受け申込み&契約:クーリング・オフ不可×
325-34-3自ら指定した宅建業者(売主から代理・媒介の依頼は受けていない)の事務所で買受け申込み&契約:クーリング・オフ可能
424-37-2自ら申し出た喫茶店で買受け申込み&契約:クーリング・オフ可能
523-35-ウ自ら申し出た喫茶店で買受け申込み→事務所で契約:クーリング・オフ可能
622-38-1自ら指定したホテルのロビーで買受け申込み→モデルルームで契約:クーリング・オフ可能
720-39-1自ら希望して勤務先で買受け申込み&契約:クーリング・オフ可能×
815-39-4自ら指定したレストランで買受けの申込み→事務所で契約:クーリング・オフ可能
914-45-1自ら申し出た自宅で買受け申込み→ホテルのロビーで契約:クーリング・オフ不可
1012-41-2宅建業者の申出により買主の勤務先で契約締結:クーリング・オフ不可×
1106-42-1自らの申出により取引銀行の店舗内で売買契約を締結:クーリング・オフ不可×
1206-42-2宅建業者の営業マンの申出により買主の勤務先で売買契約を締結:クーリング・オフ不可×
1206-42-4現地案内所(テント張り)で買受けの申込み→宅建業者の申出により買主の自宅で売買契約を締結:クーリング・オフ不可×
1305-41-2自らの申出により自宅で売買契約を締結:クーリング・オフ不可
■類似過去問(クーリング・オフ:事務所等以外で買受けの申込み→事務所等で契約締結)
内容を見る
 年-問-肢内容正誤
126-38-3仮設テント張りの案内所で買受けの申込み→事務所で契約という場合、クーリング・オフ不可×
226-38-4仮設テント張りの案内所で買受けの申込み→事務所で契約という場合、クーリング・オフ可能
325-34-4テント張りの案内所で買受け申込み→事務所で契約した場合、代金全額を支払ったときは、引渡し前でもクーリング・オフ不可×
423-35-ウ自ら申し出た喫茶店で買受け申込み→事務所で契約、クーリング・オフ可能
522-38-1自ら指定したホテルのロビーで買受けの申込み、モデルルームで契約→クーリング・オフ可能
618-39-1テント張りの案内所で買受けの申込み、事務所で契約を締結→クーリング・オフ不可×
715-39-2喫茶店で買受けの申込み、事務所で契約を締結→クーリング・オフ可能
815-39-3ホテルのロビーで買受けの申込み、事務所で契約を締結→クーリング・オフ可能
915-39-4自ら指定したレストランで買受けの申込み、事務所で契約を締結→クーリング・オフ可能
1006-42-4現地案内所(テント張り)で買受けの申込み→宅建業者の申出により買主の自宅で売買契約を締結:クーリング・オフ不可×
1103-46-3テント張りの案内所で買受けの申込み、事務所で契約を締結→クーリング・オフ不可×

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