【宅建過去問】(平成28年問01)民法に規定されているもの


次の記述のうち、民法の条文に規定されているものはどれか。

  1. 利息を生ずべき債権について別段の意思表示がないときは、その利率は、年3%とする旨
  2. 賃貸人は、賃借人が賃貸借に基づく金銭債務を履行しないときは、敷金をその債務の弁済に充てることができる旨
  3. 免責的債務引受は、債権者と引受人となる者との契約によってすることができる旨
  4. 契約により当事者の一方が第三者に対してある給付をすることを約したときは、その第三者は、債務者に対して直接にその給付を請求する権利を有する旨

正解:4

1 条文に規定されていない

民法は、「利息を生ずべき債権について別段の意思表示がないときは、その利率は、年五分とする。」と定めている(同法404条)。
本肢は、民法に規定されていないどころか、民法の条文と矛盾している。

■類似過去問(法定利率)
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 年-問-肢内容正誤
128-01-1
利息を生ずべき債権について別段の意思表示がないときは、その利率は、年3%とする旨が、民法の条文に規定されている。
×
224-08-2利息付金銭消費貸借契約において、利率に関する定めがない場合、借主が債務不履行に陥ったことにより貸主が借主に対して請求することができる遅延損害金は、年5分の利率により算出する。
303-09-1利率について別段の定めがないときは、貸主は、利息を請求することができない。×

2 条文に規定されていない

賃借人に債務不履行があった場合に、賃貸人が敷金を債務の弁済に充当することができることについて、民法の条文では規定されていない。これは、判例によって認められたルールである(大判昭05.03.10)。

■類似過去問(敷金の性質)
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 年-問-肢内容正誤
128-01-2
賃貸人は、賃借人が賃貸借に基づく金銭債務を履行しないときは、敷金をその債務の弁済に充てることができる旨が、民法の条文に規定されている。
×
213-09-1賃貸借契約期間中でも、貸主の返済能力に客観的な不安が生じた場合は、借主は、賃料支払債務と敷金返還請求権とを対当額にて相殺することができる。×
313-09-4貸主は、借主の、賃貸借契約終了時までの未払賃料と契約終了後明渡しまでの期間の賃料相当損害額の双方を、敷金から控除できる。
410-03-1賃借人は、建物賃貸借契約が終了し、建物の明渡しが完了した後でなければ、敷金返還請求権について質権を設定することはできない。×
510-03-4敷金返還請求権に質権を設定した者が、賃借人に対し質権実行通知をしたとき、賃借人は、通知受領後明渡し完了前に発生する賃料相当損害金については敷金から充当することができなくなる。×
606-10-1借主は、貸主に対し、未払賃料について敷金からの充当を主張することができる。×
706-10-2借主の債権者が敷金返還請求権を差し押さえたときは、貸主は、その範囲で、未払賃料の弁済を敷金から受けることができなくなる。×

3  条文に規定されていない

「免責的債務引受は、債権者と引受人となる者との契約によってすることができる」という旨の民法の条文は存在しない。

■類似過去問(債務引受)
内容を見る
 年-問-肢内容正誤
128-01-3
免責的債務引受は、債権者と引受人となる者との契約によってすることができる旨が、民法の条文に規定されている。
×
227-01-3
併存的債務引受は、債権者と引受人となる者との契約によってすることができる旨が、民法の条文に規定されている。
×

4 条文に規定されている

第三者のためにする契約に関し、民法537条1項は、「契約により当事者の一方が第三者に対してある給付をすることを約したときは、その第三者は、債務者に対して直接にその給付を請求する権利を有する。」と規定している。本肢は、この条文そのままの文章である。


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【宅建過去問】(平成28年問01)民法に規定されているもの” に対して 5 件のコメントがあります

  1. 抽象体 忠信 より:

    先生、今日12月1日待ちに待った!!合格通知書がやったまいりました。
    謹んで先生ありがとうございました。

    ちなみに行政書士試験も受験したのですが、抵当権の記述問があったのですが、グデグデでした。先生の民法の解説にもあったのに!悔しいです。この試験は微妙です。発表は1月下旬なのですが自身が高くない。

    駄目だった時に備えてこれからも、先生の民法を時間のあるかぎり学習していきます。                  先生ほんとありがとう。

  2. R32SKYLINEGTR より:

    以前シープに参加して写真取ってもらった者です、先生のDVD28年度版待ってました!
    早速、購入しまして、支払いして3年分のDVD到着するの待ってます。
    27年度、26年は購入しましたが、
    はやく購入しとけばよかったなあ・・・ととても後悔しています
    先生のDVDと付属の解説冊子、きちんと、判例と条文がかいてあるのでよかったです

    ほかの市販の宅建の教科書は、条文すらなくて、民法の条文の問題くるとお手上げなテキスト多いと思いました・・・
    過去問を地道に解くことなんだなあと思いました

    SPI2の攻略法も先生の教材で内定取れましたし、今度こそ宅建も先生の教材で合格勝ち取りたいです

    1. 家坂 圭一 より:

      R32SKYLINEGTRさん

      家坂です。

      御注文の教材、本日、発送しました。
      到着までしばらくお待ち下さい。

      早くからの受験勉強、お疲れ様です。
      途中で疲れ切ってしまわないよう、しっかり計画を立てて頑張りましょう。
      質問などあれば、遠慮なくどうぞ。

  3. 家坂 圭一 より:

    >抽象体さま

    家坂です。
    38点だったら、合格確実ですね。
    ちょっと早いですが、おめでとうございます!

    抽象体さんのおっしゃる通りで、合格の王道は、「過去問の繰り返し」です。
    (1)知識の習得も、
    (2)ヒッカケ対策も、
    (3)未知の知識が出題された場合の対処も、
    (4)時間配分も、
    合格に必要な全ての要素は、過去問の地道な繰り返しによって身に付きます。
    この学習法をマスターしてしまえば、もう合格が見えたも同然なのです。

    この度は、コメントありがとうございました。
    今回の経験が抽象体さんの今後にも活用できるといいですね。

  4. 抽象体 忠信 より:

    家坂先生のDVDで、今年「多分合格」したと思います。自己採点38点。

    合格の秘訣は最低でも同じDVDを何回も何回も見る、聞く事です。一回見て聞くだけでは、理解できません。何回も何回も見る、聞く事が、合格の王道であると、ここに確信できました。

    家坂師匠心、心より感謝します。

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