【宅建過去問】(平成29年問50)建物に関する知識
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- 木材の強度は、含水率が小さい状態の方が低くなる。
- 鉄筋は、炭素含有量が多いほど、引張強度が増大する傾向がある。
- 常温、常圧において、鉄筋と普通コンクリートを比較すると、熱膨張率はほぼ等しい。
- 鉄筋コンクリート構造は、耐火性、耐久性があり、耐震性、耐風性にも優れた構造である。
正解:1
1 最も不適当
木材の強度は、含水率が小さい(乾いている)ほど、大きくなります。木材は湿気に弱く、水分を多く含むにつれて、強度を失ったり、腐敗したりしやすくなるのです。
本肢では、木材の強度と含水率の関係が、事実とまったく逆になっています。
■参照項目&類似過去問
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木材の強度(免除科目[04]2(1))
年-問-肢 | 内容 | 正誤 | |
---|---|---|---|
含水率と強度 | |||
1 | H30-50-1 | 木造建物を造る際には、強度や耐久性において、できるだけ乾燥している木材を使用するのが好ましい。 | ◯ |
2 | H29-50-1 | 木材の強度は、含水率が小さい状態の方が低くなる。 | × |
3 | H27-50-1 | 木造は湿気に強い構造であり、地盤面からの基礎の立上がりをとる必要はない。 | × |
4 | H24-50-2 | 木造建物の寿命は、木材の乾燥状態や防虫対策などの影響を受ける。 | ◯ |
5 | H22-50-3 | 木材の強度は、含水率が大きい状態のほうが小さくなる。 | ◯ |
6 | H15-50-2 | 木材の強度は、含水率が大きい状態の方が大きくなるため、建築物に使用する際には、その含水率を確認することが好ましい。 | × |
7 | H13-50-4 | 木材の辺材は、心材より腐朽しやすい。 | ◯ |
8 | H10-48-3 | 木造建築物に用いる木材は、気乾状態に比べて湿潤状態の方が強度が大きくなるが、湿潤状態では、しろあり等の虫害や腐朽薗の害を受けやすい。 | × |
圧縮と強度 | |||
1 | H13-50-3 | 木材に一定の力をかけたときの圧縮に対する強度は、繊維方向に比べて繊維に直角方向のほうが大きい。 | × |
2 | H08-22-1 | 木材の繊維方向に直交する方向の圧縮の材料強度は、繊維方向の圧縮の材料強度よりも大きい。 | × |
その他 | |||
1 | H18-49-2 | 木造建築物において、構造耐力上主要な部分に使用する木材の品質は、節、腐れ、繊維の傾斜、丸身等による耐力上の欠点がないものでなければならない。 | ◯ |
2 | H17-49-3 | 構造耐力上主要な部分である柱、筋かい及び土台のうち、地面から1m以内の部分には、しろありその他の虫による害を防ぐための措置を講ずるとともに、必要に応じて有効な防腐措置を講じなければならない。 | × |
2 適当
炭素含有量によって、鉄の性質は変わっていきます。炭素含有量が多くなればなるほど、鉄は硬く、引張強度が強くなるのです。しかし、硬くなればなるほど、伸びや靭性(粘り強さ)が失われます。そして、加工がしにくくなります。
※出題は「鉄筋」に関するものですが、それにとどまるものではありません。炭素含有率は、鉄一般の性質に影響を与えるのです。炭素含有量が約2%以下の鉄を鋼といい、鉄筋や鉄骨の材料に使われています。これに対し、炭素含有量が約2~7%の鉄を鋳鉄といいます。鋳鉄は硬いのですが、反面もろく、また加工の方法が限定されるため、鉄筋や鉄骨の材料にはなりません。
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鉄の性質(免除科目[04]4(5))
年-問-肢 | 内容 | 正誤 | |
---|---|---|---|
1 | H29-50-2 | 鉄筋は、炭素含有量が多いほど、引張強度が増大する傾向がある。 | ◯ |
2 | H15-50-4 | 鉄は、炭素含有量が多いほど、引張強さ及び硬さが増大し、伸びが減少するため、鉄骨造には、一般に炭素含有量が少ない鋼が用いられる。 | ◯ |
3 | H12-50-2 | 鋳鉄は、曲げ、引張り等の強度が低いため、建築物の材料としては一切使用してはならない。 | × |
3 適当
常温において、鉄筋と普通コンクリートの熱膨張率は、ほぼ一致します。したがって、温度の変化があった場合でも、コンクリートと鉄筋がずれることはなく、安定した状態を保つことができるわけです。
※また、鉄筋とコンクリートの間には、お互いの弱点を補い合う性質があります。以下の表でまとめておきましょう。
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鉄筋とコンクリートの相性(免除科目[04]4(4)②)
年-問-肢 | 内容 | 正誤 | |
---|---|---|---|
引張強度・圧縮強度 | |||
1 | H22-50-2 | コンクリートの引張強度は、圧縮強度より大きい。 | × |
2 | H13-50-2 | コンクリートの引張強度は、一般に圧縮強度の1/10程度である。 | ◯ |
熱膨張率 | |||
1 | H29-50-3 | 常温、常圧において、鉄筋と普通コンクリートを比較すると、熱膨張率はほぼ等しい。 | ◯ |
2 | H22-50-1 | 常温において鉄筋と普通コンクリートの熱膨張率は、ほぼ等しい。 | ◯ |
3 | H13-50-1 | 常温常圧において、鉄筋と普通コンクリートを比較すると、温度上昇に伴う体積の膨張の程度(熱膨張率)は、ほぼ等しい。 | ◯ |
4 適当
鉄筋コンクリート構造(RC構造)は、耐火性、耐久性、耐震性、耐風性などの点で優れた構造です。
※逆に弱点としては、自重が重いことが挙げられます。
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鉄筋コンクリート造の特徴(免除科目[04]4(2))
年-問-肢 | 内容 | 正誤 | |
---|---|---|---|
1 | R05-50-1 | 鉄筋コンクリート構造は、地震や風の力を受けても、躯体の変形は比較的小さく、耐火性にも富んでいる。 | ◯ |
2 | R05-50-2 | 鉄筋コンクリート構造は、躯体の断面が大きく、材料の質量が大きいので、建物の自重が大きくなる。 | ◯ |
3 | R05-50-4 | 鉄筋コンクリート構造は、コンクリートが固まって所定の強度が得られるまでに日数がかかり、現場での施工も多いので、工事期間が長くなる。 | ◯ |
4 | R02s-50-4 | 近年、コンクリートと鉄筋の強度が向上しており、鉄筋コンクリート造の超高層共同住宅建物もみられる。 | ◯ |
5 | H30-50-4 | 鉄筋コンクリート構造は、耐久性を高めるためには、中性化の防止やコンクリートのひび割れ防止の注意が必要である。 | ◯ |
6 | H29-50-4 | 鉄筋コンクリート構造は、耐火性、耐久性があり、耐震性、耐風性にも優れた構造である。 | ◯ |
7 | H28-50-2 | 鉄筋コンクリート造においては、骨組の形式はラーメン式の構造が一般に用いられる。 | ◯ |
8 | H26-50-1 | 鉄筋コンクリート構造におけるコンクリートのひび割れは、鉄筋の腐食に関係する。 | ◯ |
9 | H24-50-1 | 鉄筋コンクリート構造の中性化は、構造体の耐久性や寿命に影響しない。 | × |
10 | H21-50-2 | 鉄筋コンクリート構造は、耐火、耐久性が大きく骨組形態を自由にできる。 | ◯ |
11 | H16-49-2 | 鉄筋コンクリート造の建築物においては、構造耐力上主要な部分に係る型わく及び支柱は、コンクリートが自重及び工事の施工中の荷重によって著しい変形又はひび割れその他の損傷を受けない強度になるまでは、取り外してはならない。 | ◯ |
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