建築物の構造に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
- 木構造は、主要構造を木質系材料で構成するものであり、在来軸組構法での主要構造は、一般に軸組、小屋組、床組からなる。
- 在来軸組構法の軸組は、通常、水平材である土台、桁、胴差と、垂直材の柱及び耐力壁からなる。
- 小屋組は、屋根の骨組であり、小屋梁、小屋束、母屋、垂木等の部材を組み合わせた和小屋と、陸梁、束、方杖等の部材で形成するトラス構造の洋小屋がある。
- 軸組に仕上げを施した壁には、真壁と大壁があり、真壁のみで構成する洋風構造と、大壁のみで構成する和風構造があるが、これらを併用する場合はない。
正解:4
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在来軸組工法(免除科目[04]2(2)①)
年-問-肢 | 内容 | 正誤 | |
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1 | R04-50-1 | 木構造は、主要構造を木質系材料で構成するものであり、在来軸組構法での主要構造は、一般に軸組、小屋組、床組からなる。 | ◯ |
2 | R04-50-2 | 在来軸組構法の軸組は、通常、水平材である土台、桁、胴差と、垂直材の柱及び耐力壁からなる。 | ◯ |
3 | R04-50-3 | 小屋組は、屋根の骨組であり、小屋梁、小屋束、母屋、垂木等の部材を組み合わせた和小屋と、陸梁、束、方杖等の部材で形成するトラス構造の洋小屋がある。 | ◯ |
4 | R04-50-4 | 軸組に仕上げを施した壁には、真壁と大壁があり、真壁のみで構成する洋風構造と、大壁のみで構成する和風構造があるが、これらを併用する場合はない。 | × |
5 | H17-49-4 | 筋かいには、欠込みをしてはならない。ただし、筋かいをたすき掛けにするためにやむを得ない場合において、必要な補強を行ったときは、この限りでない。 | ◯ |
6 | H14-50-1 | 木造の建築物に、鉄筋の筋かいを使用してはならない。 | × |
7 | H08-22-3 | 木造建築物の耐震性を向上させるには、軸組に筋かいを入れるほか、合板を打ち付ける方法がある。 | ◯ |
1 適当
在来軸組構法での主要構造は、軸組(壁の骨組)、小屋組(屋根の骨組)、床組(床の骨組)の3つです。
2 適当
在来軸組構法の軸組は、水平材(地面に対して水平な材)である土台、桁、胴差と、垂直材(地面に対して垂直な材)である柱・耐力壁で構成されます。
3 適当
小屋組は、屋根の骨組です。小屋組は、和小屋と洋小屋に分類されます。和小屋とは、梁(水平材)の上に、束(垂直材)を組み合わせた構造です。一方、洋小屋は、三角形(トラス構造)で構成します。
4 最も不適当
壁の仕上げ方は、真壁と大壁に分類されます。真壁とは、外から柱が見える壁の作り方で、真壁のみで構成するのが和風構造です。一方、大壁は、外から柱が見えない壁の作り方で、大壁のみで構成するのが洋風構造です。
本肢では、まず、「真壁のみで構成する洋風構造と、大壁のみで構成する和風構造」とする点が逆になっています。また、真壁と大壁を併用することも可能ですから、「これらを併用する場合はない」というのも誤りです。