【宅建過去問】(令和02年12月問49)土地に関する知識

土地に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

  1. 山地は、地形がかなり急峻で、大部分が森林となっている。
  2. 低地は、一般に洪水や地震などに対して弱く、防災的見地からは住宅地として好ましくない。
  3. 埋立地は、一般に海面に対して数mの比高を持ち、干拓地に比べ自然災害に対して危険度が高い。
  4. 台地は、一般に地盤が安定しており、低地に比べ自然災害に対して安全度が高い。

正解:3

1 適当

山地とは、急峻な地形で、表土の下に岩盤又はその風化土が現れる地盤のことです。わが国の国土は、その75%が山地で占められており、さらに山地の88%(国土全体の66%)が森林です。

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山地(免除科目[03]2(1))
年-問-肢内容正誤
1R03-49-2活動度の高い火山の火山麓では、火山活動に伴う災害にも留意する必要がある。
2R02s-49-1山地は、地形がかなり急峻で、大部分が森林となっている。
3H25-49-1国土を山地と平地に大別すると、山地の占める比率は、国土面積の約75%である。
4H25-49-2火山地は、国土面積の約7%を占め、山林や原野のままの所も多く、水利に乏しい。
5H21-49-1山地の地形は、かなり急峻で大部分が森林となっている。
6H18-50-1山地とは、傾斜が急で、表土の下に岩盤又はその風化土が現れる地盤である。
森林(免除科目[03]2(1))
年-問-肢内容正誤
1R03-49-1森林は、木材資源としても重要で、水源涵養、洪水防止等の大きな役割を担っている。
2R02s-49-1山地は、地形がかなり急峻で、大部分が森林となっている。
3H21-49-1山地の地形は、かなり急峻で大部分が森林となっている。

2 適当

低地というのは、すなわち河川の河口部という意味です。ここには、かつての湿地や旧河道が多く含まれています。地盤が軟弱であることが多く、地震災害のリスクを負います。また、洪水、高潮、津波の危険度も高い地域です。防災的見地からみれば、住宅地として適切な土地ではありません。

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低地(免除科目[03]5(1))
年-問-肢内容正誤
1R04-49-2低地は、一般に洪水や地震などに対して強く、防災的見地から住宅地として好ましい。×
2R03s-49-3低地は、大部分が水田や宅地として利用され、大都市の大部分もここに立地している。
3R02s-49-2低地は、一般に洪水や地震などに対して弱く、防災的見地からは住宅地として好ましくない。
4R02s-49-4台地は、一般に地盤が安定しており、低地に比べ自然災害に対して安全度が高い。
5H30-49-3大都市の大部分は低地に立地しているが、この数千年の間に形成され、かつては湿地や旧河道であった地域が多く、地震災害に対して脆弱で、また洪水、高潮、津波等の災害の危険度も高い。
6H27-49-1我が国の低地は、ここ数千年の間に形成され、湿地や旧河道であった若い軟弱な地盤の地域がほとんどである。
7H27-49-2臨海部の低地は、洪水、高潮、地震による津波などの災害が多く、住宅地として利用するには、十分な防災対策と注意が必要である。
8H26-49-3沿岸地域は、津波や高潮などの被害を受けやすく、宅地の標高や避難経路を把握しておくことが必要である。
9H25-49-4低地は、国土面積の約25%であり、洪水や地震による液状化などの災害危険度は低い。×
10H23-49-3低地は一般に津波や地震などに対して弱く、防災的見地からは住宅地として好ましくない。
11H21-49-3低地は、大部分が水田として利用され、地震災害に対して安全である。×
12H21-49-4臨海部の低地は、水利、海陸の交通に恵まれているが、住宅地として利用するためには十分な防災対策が必要である。
13H07-01-3自然堤防に囲まれた低地は、地盤が安定していることが多い。×
14H01-01-1地表がほとんど平坦で、近くの河、湖、海などの水面との高低差がきわめて小さく、古い集落や街道がないような地形は、軟弱地盤であることが多い。

3 最も不適当

埋立地干拓地を比べると、干拓地のほうがより危険性が高くなります。埋立地は海抜数mの比高があるのに対し、干拓地は海面レベル以下であることも多いからです。

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埋立地・干拓地(免除科目[03]5(2))
年-問-肢内容正誤
1R04-49-3埋立地は、平均海面に対し4~5mの比高があり護岸が強固であれば、住宅地としても利用が可能である。
2R02s-49-3埋立地は、一般に海面に対して数mの比高を持ち、干拓地に比べ自然災害に対して危険度が高い。×
3R01-49-4旧河道や低湿地、海浜の埋立地では、地震による地盤の液状化対策が必要である。
4H29-49-4埋立地は、一般に海面に対して比高を持ち、干拓地に比べ、水害に対して危険である。×
5H23-49-4埋立地は一般に海面に対して数mの比高を持ち、干拓地より災害に対して危険である。×
6H06-01-3干拓地は、なだらかな丘陵地より宅地として不適切である。

4 適当

台地段丘は、水はけがよく地盤が安定しているため、自然災害に対し安全です。また、宅地などとしての土地利用に適しています。低地については、肢2参照。

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台地(免除科目[03]3)
年-問-肢内容正誤
原則(メリット)
1R02s-49-4台地は、一般に地盤が安定しており、低地に比べ自然災害に対して安全度が高い。
2R01-49-1台地、段丘は、農地として利用され、また都市的な土地利用も多く、地盤も安定している。
3R01-49-3台地、段丘は、水はけも良く、宅地として積極的に利用されているが、自然災害に対して安全度の低い所である。×
4H29-49-3台地は、一般に地盤が安定しており、低地に比べ、自然災害に対して安全度は高い。
5H25-49-3台地・段丘は、国土面積の約12%で、地盤も安定し、土地利用に適した土地である。
6H24-49-1台地は、一般的に地盤が安定しており、低地に比べ自然災害に対して安全度は高い。
7H21-49-2台地・段丘は、農地として利用され、また都市的な土地利用も多い。
8H16-50-4台地は、一般に水はけがよく地盤が安定しているので宅地に適する。
例外(デメリット)
1R04-49-1台地の上の浅い谷は、豪雨時には一時的に浸水することがあり、注意を要する。
2R01-49-2台地を刻む谷や台地上の池沼を埋め立てた所では、地盤の液状化が発生し得る。
3H30-49-2台地の上の浅い谷は、豪雨時には一時的に浸水することがあり、現地に入っても気付かないことが多いが、住宅地としては注意を要する。
4H28-49-4丘陵地や台地の縁辺部の崖崩れについては、山腹で傾斜角が25度を超えると急激に崩壊地が増加する。
5H27-49-3台地上の池沼を埋め立てた地盤は、液状化に対して安全である。×
6H26-49-4台地や丘陵の縁辺部は、豪雨などによる崖崩れに対しては、安全である。×
7H24-49-2台地や段丘上の浅い谷に見られる小さな池沼を埋め立てた所では、地震の際に液状化が生じる可能性がある。
8H09-50-1丘陵地や台地内の小さな谷間は、軟弱地盤であることが多く、これを埋土して造成された宅地では、地盤沈下や排水不良を生じることが多い。
9H07-01-2台地の縁辺部は、集中豪雨の際、がけ崩れによる被害を受けることが多い。
低地(免除科目[03]5(1))
年-問-肢内容正誤
1R04-49-2低地は、一般に洪水や地震などに対して強く、防災的見地から住宅地として好ましい。×
2R03s-49-3低地は、大部分が水田や宅地として利用され、大都市の大部分もここに立地している。
3R02s-49-2低地は、一般に洪水や地震などに対して弱く、防災的見地からは住宅地として好ましくない。
4R02s-49-4台地は、一般に地盤が安定しており、低地に比べ自然災害に対して安全度が高い。
5H30-49-3大都市の大部分は低地に立地しているが、この数千年の間に形成され、かつては湿地や旧河道であった地域が多く、地震災害に対して脆弱で、また洪水、高潮、津波等の災害の危険度も高い。
6H27-49-1我が国の低地は、ここ数千年の間に形成され、湿地や旧河道であった若い軟弱な地盤の地域がほとんどである。
7H27-49-2臨海部の低地は、洪水、高潮、地震による津波などの災害が多く、住宅地として利用するには、十分な防災対策と注意が必要である。
8H26-49-3沿岸地域は、津波や高潮などの被害を受けやすく、宅地の標高や避難経路を把握しておくことが必要である。
9H25-49-4低地は、国土面積の約25%であり、洪水や地震による液状化などの災害危険度は低い。×
10H23-49-3低地は一般に津波や地震などに対して弱く、防災的見地からは住宅地として好ましくない。
11H21-49-3低地は、大部分が水田として利用され、地震災害に対して安全である。×
12H21-49-4臨海部の低地は、水利、海陸の交通に恵まれているが、住宅地として利用するためには十分な防災対策が必要である。
13H07-01-3自然堤防に囲まれた低地は、地盤が安定していることが多い。×
14H01-01-1地表がほとんど平坦で、近くの河、湖、海などの水面との高低差がきわめて小さく、古い集落や街道がないような地形は、軟弱地盤であることが多い。

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