民法[09]相隣関係

民法は、相互に隣接した土地の利用関係を調整するルールを定めています。これが、相隣関係です。
例えば、隣地との境界付近で建物を修繕する場合、隣地の使用を請求することができます。また、他の土地に囲まれて公道に通じない土地の所有者は、公道に出るために囲んでいる土地を通行することができます。

1.相隣関係とは

相互に隣接した土地の利用関係を調整するルール

2.隣地の使用請求

境界付近で障壁・建物を築造・修繕する場合

★過去の出題例★

隣地の使用請求(民法[09]2)
 年-問-肢内容正誤
121-04-1土地所有者は、境界において障壁を修繕するために必要であれば、隣地の使用を請求できる。
211-02-1土地所有者は、境界付近で建物を築造・修繕する場合でも、隣地に立ち入ることはできない。×

3.公道に至るための他の土地の通行権

(1).基本ルール

(2).分割・一部譲渡によって公道に通じない土地が生じた場合



★過去の出題例★

公道に至るための他の土地の通行権(民法[09]3)
 年-問-肢内容正誤
129-04-2他の土地に囲まれて公道に通じない土地の所有者は、公道に至るため、その土地を囲んでいる他の土地を通行することができる旨が民法の条文に規定されている。
225-03-1囲んでいる他の土地を自由に選んで通行できるわけではない。
325-03-2共有物分割によって袋地が生じた場合、償金を支払わずに、他の分割者の土地を通行できる。
421-04-2囲んでいる他の土地を自由に選んで通行できる。×
513-03-1償金を支払えば、自己の意思のみによって通行の場所・方法を定め通路を開設できる。×
613-03-2囲繞地通行権の対象となる土地を譲り受けた場合、所有権移転の登記を完了しないと、囲繞地に通路を開設することができない。×
713-03-3共有地の分割によって袋地となったときには、分割後の残余地にしか通路を開設できない。
813-03-4甲地が、D所有の土地を分筆してAに売却した結果、袋地になった場合で、Dが、甲地の譲渡後、その残余地である乙地をEに売却したときには、Aは乙地に通路を開設できない。×

4.境界標

共同の費用で設置可

★過去の出題例★

境界標(民法[09]4)
 年-問-肢内容正誤
116-07-2土地の所有者は、隣地の所有者と共同の費用をもって、境界標を設置することができる。
211-02-2土地所有者は隣地の所有者と共同の費用で境界標を設置することができ、設置工事の費用は、両地の広さに応じて分担する。×

5.竹木の枝・根


★過去の出題例★

竹木の枝・根(民法[09]5)
 年-問-肢内容正誤
121-04-3枝は竹木所有者に切除させることができ、根は隣地所有者自ら切り取ることができる。
216-07-3伸びてきた枝を、隣地所有者自ら切除できる。×
316-07-4伸びてきた根を、隣地所有者自ら切除できる。
411-02-3伸びてきた根は、竹木所有者に切除させることができるが、隣地所有者自ら切除することはできない。×

6.境界線付近の建築の制限

境界線から1m未満の距離で
他人の宅地を見通すことのできる窓・ベランダを設置
→目隠しの設置義務
★過去の出題例★

境界線付近の建築の制限(民法[09]6)
 年-問-肢内容正誤
121-04-4
境界線から1m未満で、他人の宅地を見通すことができる窓を設ける者は、目隠しを付けなければならない。
211-02-4
境界線から1m未満で、他人の宅地を見通すことができる窓・縁側を設ける者は、目隠しを付けなければならない。

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