民法[28]贈与契約

物をタダで引き渡す、という契約が贈与契約です。プレゼントする側を贈与者、される側を受贈者といいます。契約の分類上は、片務契約・無償契約・諾成契約に属します。
一般的な贈与の他に、負担付贈与、死因贈与、など特殊な贈与もあります。それぞれの場合に、贈与を撤回できるか、贈与者が担保責任を負うか、について理解しましょう。

1.贈与契約とは

(1).契約の成立


■諾成契約⇒[23]4(1)
★過去の出題例★

民法[28]1(1)
贈与契約:契約の成立
 年-問-肢内容正誤
121-09-2無償かつ負担なしの贈与契約が、書面によらないでなされた場合、贈与者が履行するのは自由であるが、贈与契約は法的な効力を生じない。×
210-09-2贈与が書面によるものである場合で、贈与者が建物の所有権移転登記に応じないとき、受贈者は、贈与者に対して登記を求める訴えを提起できる。
(2).契約の分類
①片務契約(⇒[23]2(2)

②無償契約(⇒[23]3(2)

2.特殊な贈与

(1).負担付贈与
①負担付贈与とは

受贈者に一定の債務(負担)を課す贈与契約

②担保責任

負担の限度において、売主同様の担保責任(⇒[27]3)(⇒ [27]3)

③双務契約に関する規定の準用
  • 同時履行の抗弁権⇒[25]⇒[24]
  • 危険負担⇒[25][25]
  • 解除⇒[26][26]
★過去の出題例★
民法[28]2(1)
贈与契約:負担付贈与
 年-問-肢内容正誤
121-09-3書面による負担付贈与の場合、贈与者は負担の範囲で瑕疵担保責任を負う。
221-09-4書面によって負担付贈与をした場合、受贈者が負担を履行しないときでも、贈与者は贈与契約を解除できない。×
(2).死因贈与
①死因贈与とは

贈与者の死亡によって効力を生じる贈与契約

②遺贈(⇒[35]1(2)

遺言による財産の無償譲与

③遺贈に関する規定を準用

いつでも撤回可能(⇒[35]3
★過去の出題例★

民法[28]2(2)
贈与契約:死因贈与
 年-問-肢内容正誤
110-09-4書面による死因贈与は、いつでも撤回できる。
203-10-4書面による死因贈与は、後に遺言で撤回できない。×

3.贈与の撤回

(1).ルール


★過去の出題例★

民法[28]3
贈与契約:撤回
 年-問-肢内容正誤
121-09-1書面による贈与は、履行前であれば撤回できる。×
210-09-1書面によらない贈与で、受贈者が目的物を転売した場合、贈与を撤回できる。×
303-10-1書面によらない贈与で、受贈者に所有権移転登記がなされた場合、贈与を撤回できない。
(2).死因贈与(⇒2(2)③)

遺贈に関する規定を準用
→いつでも撤回可能

★過去の出題例★

民法[28]2(2)
贈与契約:死因贈与
 年-問-肢内容正誤
110-09-4書面による死因贈与は、いつでも撤回できる。
203-10-4書面による死因贈与は、後に遺言で撤回できない。×

4.贈与者の担保責任

(1).原則

担保責任を負わない

(2).【例外1】知っていた瑕疵

贈与者が瑕疵を知りながら受贈者に告げなかったとき

(3).【例外2】負担付贈与(⇒2(1)②(b))

負担の限度において、売主同様の担保責任
★過去の出題例★

民法[28]4
贈与契約:贈与者の担保責任
 年-問-肢内容正誤
125-01-2「贈与者は、知りながら受贈者に告げなかった瑕疵について責任を負う」旨が民法に規定されている。
221-09-3書面による負担付贈与の場合、贈与者は負担の範囲で瑕疵担保責任を負う。
310-09-3負担なし贈与で、贈与者が瑕疵を知らなかった場合、担保責任を負わない 。
403-10-2書面によるか否かを問わず、負担なし贈与で、贈与者が瑕疵を知らなかった場合、担保責任を負わない。

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