農地法[01]農地法のシステム

農地とは、耕作の目的に供される土地のことをいいます。農地は、限られた貴重な資源です。したがって、農地を売却したり(権利移動)、農地以外のものにすること(転用)を自由にさせるわけにはいきません。
農地に関する権利移動や農地の転用を原則として許可制にする、農地法のアウトラインについて見ておきましょう。

1.農地法の目的

【基本認識】
農地は限られた貴重な資源

【規制】
・効率的に利用する耕作者による権利取得を促進
・農地以外にすることを規制(市街化区域内は例外)

2.用語の整理

(1).農地
①農地とは

耕作の目的に供される土地
◯遊休農地・休耕地・不耕作地

②判断基準

◯土地の現況
×登記簿上の地目
★過去の出題例★

農地法[01]2(1)
「農地」の定義
 年-問-肢内容正誤
128-22-4
農業者が、市街化調整区域内の耕作しておらず遊休化している自己の農地を、自己の住宅用地に転用する場合、あらかじめ農業委員会へ届出をすれば、4条の許可を受ける必要がない。
×
226-21-4登記簿上は山林、開墾し現に農地として耕作中→農地に該当しない。×
325-21-2登記簿上は雑種地、現に畑として耕作中→農地に該当しない。×
424-22-1登記簿上は山林、現に耕作中→農地に該当する。
520-24-1現況は農地であるが、土地登記簿上の地目が原野である市街化調整区域内の土地を駐車場にするために取得する場合は、法第5条第1項の許可を受ける必要はない。×
619-25-3原野の所有権を取得し、造成して農地にする場合、3条の許可が必要。×
719-25-4遊休化している農地→農地に該当しない。×
818-25-1登記簿上は山林、現状は水田→農地に該当しない。×
916-24-2果樹園を山林に戻す目的で、杉の苗を植える場合には、農地法第4条の許可が必要。
1013-23-1登記簿上は山林、現況は農地→農地に該当しない。×
1111-24-4登記簿上は山林・原野、現況は農地→農地に該当する。
1209-21-4山林を開墾して造成した農地を宅地に転用する目的で取得する場合、農地法5条の許可は不要。×
1307-26-1登記簿上は原野、現に耕作中→農地に該当する。
1404-26-1仮換地の指定がある農地→農地に該当する。
1503-27-1登記簿上は山林、現状は農地→農地に該当しない。×
(2).採草放牧地

農地以外の土地で、主として耕作又は養畜の事業のための採草又は家畜の放牧の目的に供されるもの

3.許可制度

(1).権利移動
①権利移動とは

使用・収益を目的とする権利を設定or移転
=使用・収益者が変更される場合

★過去の出題例★

農地法[01]3(1)①
権利移動:競売による取得
 年-問-肢内容正誤
127-22-4農業者が市街化区域外の農地に抵当権を設定し、競売により第三者が当該農地を取得する場合であっても、3条or5条の許可が必要。
226-21-2競売により市街化区域内にある農地を取得する場合、3条の許可は不要。×
323-22-2競売により市街化調整区域内にある農地を取得する場合、3条or5条の許可は不要。×
416-24-3競売により市街化区域外の農地の買受人となり所有権を取得しようとする場合、3条or5条の許可が必要。
508-17-4競売により農地の買受人となった者がその農地を取得する場合、3条の許可が必要。
605-26-3競売により農地の所有権を取得する場合、農地法の許可が必要。
②「権利」に当たるもの

所有権
地上権・永小作権(⇒民法[12]2
質権(⇒民法[15]1(3)
賃借権(⇒民法[29]
使用借権(⇒民法[30]

③「権利」に当たらないもの

抵当権(⇒民法[13]
★過去の出題例★

農地法[01]3(1)③
権利移動(抵当権の設定)
 年-問-肢内容正誤
129-15-3銀行から500万円を借り入れるために農地に抵当権を設定する場合、農地法第3条第1項又は第5条第1項の許可を受ける必要がある。×
226-21-3農業者が自己所有の農地に抵当権を設定する場合、3条許可は不要である。
321-22-2農業者が自己所有の農地に抵当権を設定する場合、3条許可が必要である。×
417-25-4農業者が自己所有の農地に抵当権を設定する場合、3条許可は不要である。
509-21-1農家が自己所有の農地に抵当権を設定する場合、3条許可は不要である。
(2).転用

農地を農地以外のものにすること

★過去の出題例★

農地法[01]3(2)
「転用」に該当するか
 年-問-肢内容正誤
121-22-1区画整理による道路建設のために農地を転用する者は、4条許可が必要。×
204-26-3農家が所有地に分家住宅を建てる場合、4条許可は不要。×
一時的な転用


★過去の出題例★

農地法[01]3(2)
一時的な転用
 年-問-肢内容正誤
124-22-4農地を砂利採取地として一時的に貸付→許可は不要。×
220-24-2農地を資材置場として一時的に貸付→許可が必要。
317-25-1農地を資材置場として一時的に貸付→いかなる場合も許可は不要。×
414-23-3調整区域内の農地を資材置場として6か月間貸付→許可は不要。×
510-24-2市街化区域外の農地を資材置場として一時的に貸付→許可は不要。×
608-17-2市街化区域外の農地を臨時駐車場として6ヵ月間貸し、その後農地として利用→許可が必要。
706-27-3農地を資材置場として一時的に貸付→許可は不要。×
805-26-2農地を資材置場として一時的に貸付→許可は不要。×
(3).まとめ



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