不動産登記法[04]区分建物に関する登記

一戸建て住宅と比べると、マンションの専有部分や規約共用部分を登記する場合の手続きは複雑なものになります。それぞれの専有部分・規約共用部分に関する登記だけでなく、一棟の建物全体や敷地についても登記する必要があるからです。ややこしいところですが、ゆっくり正確に理解しましょう。

1.区分建物と登記

(1).区分所有法
①区分所有建物(⇒区分所有法[01]1(3)

②敷地(⇒区分所有法[01]4

(2).区分建物の登記
①用語の整理

②登記の方法

2.表題登記

(1).一括申請方式

区分建物の登記
一棟の建物に属する他の区分建物と併せて申請
★過去の出題例★

不動産登記法[04]2(1)
区分建物の表題登記(一括申請方式)
 年-問-肢内容正誤
108-16-1区分建物の表題登記は、その一棟の建物に属する他の区分建物の表題登記とともに申請しなければならない。
(2).申請者
①【比較】区分建物以外の場合(⇒[02]2(1)


②区分建物の場合

(a).原始取得者(新築した建物を取得した者)
×表題登記がない建物を取得した者

(b).原始取得者の一般承継人
一般承継人が表題登記を申請できる
(表題部所有者は、被承継人)


★過去の出題例★

不動産登記法[04]2(2)
区分建物の表題登記(申請者)
 年-問-肢内容正誤
124-14-3区分建物である建物を新築した場合において、その所有者について相続その他の一般承継があったときは、相続人その他の一般承継人も、被承継人を表題部所有者とする当該建物についての表題登記を申請することができる。
213-14-1表題登記がされていない区分建物を建築者から取得した者は、当該区分建物の表題登記を申請する義務はない。
(3).規約共用部分

区分建物が規約共用部分である場合、
→区分建物の登記記録の表題部に登記

★過去の出題例★

不動産登記法[04]2(2)
区分建物の表題登記(規約共用部分)
 年-問-肢内容正誤
113-14-3区分建物が規約による共用部分である旨の登記は、当該区分建物の登記記録の表題部にされる。
208-16-3区分建物が規約による共用部分である旨の登記は、当該建物の登記用紙の表題部にされる。
(4).敷地権である旨の登記

区分建物の表題登記申請時
→土地の登記記録の権利部の相当区にも登記官が職権で登記
★過去の出題例★

不動産登記法[04]2(4)
区分建物の表題登記(敷地権である旨の登記)
 年-問-肢内容正誤
113-14-4区分建物の敷地権について表題部に最初に登記するときは、敷地権の目的たる土地の登記記録の表題部に敷地権である旨の登記がされる。×
208-16-4登記官は、区分建物について敷地権の表示の登記をしたときは、敷地権の目的たる土地の登記記録の表題部に敷地権の目的となった旨の登記をしなければならない。×
301-16-2建物について敷地権の表示を登記したときは、敷地権の目的である土地の登記記録の権利部の相当区に、敷地権たる旨の登記をしなければならない。

3.所有権の保存の登記

(1).【比較】区分建物以外の場合(⇒[03]2(3)

(2).区分建物の場合
①申請者


②敷地権付き区分建物の場合

敷地権の登記名義人の承諾が必要

★過去の出題例★

不動産登記法[04]3(2)
区分建物の所有権保存の登記
 年-問-肢内容正誤
128-14-4区分建物の所有権の保存の登記は、表題部所有者から所有権を取得した者も、申請することができる。
225-14-3敷地権付き区分建物の表題部所有者から所有権を取得した者は、当該敷地権の登記名義人の承諾を得ることなく、当該区分建物に係る所有権の保存の登記を申請することができる。×
312-14-41棟の建物を区分した建物の登記簿の表題部所有者から所有権を取得したことを証明できる者は、直接自己名義に当該建物の所有権の保存の登記を申請することができる。
408-16-2区分建物の所有権の保存の登記は、表題部所有者から所有権を取得した者も、申請することができる。
501-16-3区分建物の所有権の保存の登記は、表題部所有者から所有権を取得した者も、申請することができる。

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