7月
11
1991

【宅建過去問】(平成03年問13)借地借家法(借家)

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AがBからBの所有する建物を賃借している場合に関する次の記述のうち、民法及び借家法の規定によれば、誤っているものはどれか。

  1. 賃貸借契約の締結に関する費用は、ABが平等な割合で負担する。
  2. Aは、Bの負担すべき必要費を支出したときは、直ちに、Bに対しその償還を請求することができる。
  3. Aは、有益費を支出したときは、賃貸借終了の際、その価格の増加が現存する場合に限り、自らの選択によりその費した金額又は増加額の償還を請求することができる。
  4. Aは、Bの同意を得て建物に造作を付加したときは、賃貸借終了の際、Bに対し時価でその造作を買い取るべきことを請求することができる。

正解:3

1 正しい

賃貸借契約は、有償契約であるから、売買契約の規定が準用される(民法559条)。そして、売買契約では、「契約に関する費用は、当事者双方が等しい割合で負担する」ことになっている(民法558条)。
したがって、賃貸借契約においても、契約費用は当事者が等しい割合で負担することになる。

2 正しい

賃借人は、賃借物について賃貸人の負担に属する必要費を支出したときは、賃貸人に対し、直ちにその償還を請求することができる(民法608条1項)。

■類似過去問(賃借人による費用の償還請求)
  • 平成09年問03肢1(建物の賃借人が、賃借中に建物の修繕のため必要費を支出した場合、必要費の償還を受けるまで、留置権に基づき当該建物の返還を拒否できる:◯)
  • 平成09年問03肢2(建物の賃借人の債務不履行により賃貸借契約が解除された後に、賃借人が建物の修繕のため必要費を支出した場合、必要費の償還を受けるまで、留置権に基づき建物の返還を拒否できる:×)
  • 平成09年問03肢4(建物の賃借人は、留置権に基づき建物の返還を拒否している場合に、さらに当該建物の修繕のため必要費を支出したとき、その必要費のためにも留置権を行使できる:◯)
  • 平成03年問13肢2(借主は、貸主の負担すべき必要費を支出したときは、直ちに、貸主に対しその償還を請求することができる:◯)
  • 平成03年問13肢3(Aは、有益費を支出したときは、賃貸借終了の際、その価格の増加が現存する場合に限り、自らの選択によりその費した金額又は増加額の償還を請求することができる:×)
  • 平成01年問06肢2(建物が老朽化してきたため、借主が貸主の負担すべき必要費を支出して建物の修繕をした場合、借主は、貸主に対して、直ちに修繕に要した費用全額の償還を請求することができる:◯)

3 誤り

賃借人が賃借物について有益費を支出したときは、賃貸人は、賃貸借の終了の時に、その価格の増加が現存する場合に限り、賃貸人の選択に従い、その支出した金額又は増価額を償還させることができる(民法608条2項)。

■類似過去問(賃借人による費用の償還請求)
  • →肢2

4 正しい

賃借人が、賃貸人の同意を得て建物に付加した造作は、期間満了や解約の申入れによって賃貸借が終了するときに、賃貸人に対し、時価での買い取りを請求できる(借地借家法33条2項。建物買取請求権)。

■類似過去問(造作買取請求権)
  • 平成10年問12肢3(転借人が建物所有者の同意を得て建物に付加した造作は、期間の満了によって建物の賃貸借が終了するとき、転借人から建物所有者に対し買取りを請求することができる:◯)
  • 平成03年問13肢4(賃借人は、建物所有者の同意を得て建物に造作を付加したときは、賃貸借終了の際、建物所有者に対し時価でその造作を買い取るべきことを請求することができる:◯)

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Written by 家坂 圭一 in: 平成03年過去問,民法 |

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