6月
11
2013

【宅建過去問】(平成22年問02)代理

【過去問本試験解説】発売中

AがA所有の甲土地の売却に関する代理権をBに与えた場合における次の記述のうち、民法の規定によれば、正しいものはどれか。なお、表見代理は成立しないものとする。

  1. Aが死亡した後であっても、BがAの死亡の事実を知らず、かつ、知らないことにつき過失がない場合には、BはAの代理人として有効に甲土地を売却することができる。
  2. Bが死亡しても、Bの相続人はAの代理人として有効に甲土地を売却することができる。
  3. 18歳であるBがAの代理人として甲土地をCに売却した後で、Bが18歳であることをCが知った場合には、CはBが未成年者であることを理由に売買契約を取り消すことができる。
  4. Bが売主Aの代理人であると同時に買主Dの代理人としてAD間で売買契約を締結しても、あらかじめ、A及びDの承諾を受けていれば、この売買契約は有効である。

正解:4

【1】 X 誤り

22-02-1Bの代理権は、本人Aの死亡という客観的事実の発生により、消滅する(民法111条1項1号)。このことは、A死亡の事実につき、Bが知らなかった場合でも同じである。

■類似過去問(代理権の消滅事由)
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 年-問-肢内容正誤
126-02-ウ代理人が後見開始の審判を受けたときは、代理権が消滅する。
222-02-1本人の死亡につき代理人が善意無過失の場合、代理権は継続。×
322-02-2代理人死亡の場合、相続人が代理人となる。×
412-01-4本人が死亡しても代理権は継続。×
508-02-4代理人が破産手続開始を受けた後に契約締結した場合、相手方が破産手続につき悪意であっても、契約は有効となる。×
606-04-4代理人の破産後も、相手方が代理権消滅につき善意無過失の場合、契約は有効。

【2】 X 誤り

代理人Bの死亡により、Bの代理権は消滅する(民法111条1項2号)。Bの相続人がAの代理人の地位を引き継ぐことはできない。

■類似過去問(代理権の消滅事由)
内容を見る
 年-問-肢内容正誤
126-02-ウ代理人が後見開始の審判を受けたときは、代理権が消滅する。
222-02-1本人の死亡につき代理人が善意無過失の場合、代理権は継続。×
322-02-2代理人死亡の場合、相続人が代理人となる。×
412-01-4本人が死亡しても代理権は継続。×
508-02-4代理人が破産手続開始を受けた後に契約締結した場合、相手方が破産手続につき悪意であっても、契約は有効となる。×
606-04-4代理人の破産後も、相手方が代理権消滅につき善意無過失の場合、契約は有効。

【3】 X 誤り

22-02-3代理人は、行為能力者であることを要しない(民法102条)。したがって、未成年者であっても代理人になることができる。
もちろん、未成年者である代理人がした行為は、確定的に有効になる。言い換えれば、代理人の未成年者を理由に、本人Aが契約を取り消すことはできない。また、相手方Cの側から、契約を取り消すことも不可能である。

■類似過去問(代理人の行為能力)
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 年-問-肢内容正誤
126-02-ウ代理人は、行為能力者であることを要しない。
224-02-1未成年者が代理人となる契約には法定代理人の同意が必要。×
322-02-3代理人が未成年であることを理由に、相手方から取消しが可能。×
421-02-2代理人が未成年であることを理由に、本人からの取消しは不可。
512-01-1未成年者は代理人になることができない。×
606-04-1代理人が未成年であることを理由に、本人からの取消しが可能。×
704-02-1代理人が未成年であることを理由に、本人からの取消しが可能。×
803-03-1代理人が未成年であり親権者の同意がないことを理由に、本人からの取消しが可能。×

【4】 ◯ 正しい

22-02-4売買契約における売主と買主のように、契約の当事者双方を同一人が代理することは原則として認められていない(双方代理の禁止。民法108条本文)。ただし、双方当事者の許諾を受けていれば、双方代理も認められる(民法108条但書)。この場合、売買契約は有効である。

■類似過去問(自己契約・双方代理)
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 年-問-肢内容正誤
124-02-3売主・買主の承諾があれば、双方代理は有効。
222-02-4売主・買主の承諾があれば、双方代理は有効。
321-02-4売主に損失が発生しなければ、売主・買主双方の代理が可能。×
420-03-1売主から書面で代理権を与えられていれば、自己契約が可能。×
520-03-2売主から書面で代理権を与えられていれば、売主・買主双方の代理が可能。×
612-01-3本人の同意がなければ、自己契約は不可能。
708-02-1登記申請について、買主の同意があれば、売主の代理人が、売主・買主双方を代理できる。
803-03-3本人の同意がなければ、自己契約は不可能。
903-03-4本人・相手方の同意があれば、双方代理が可能。
1002-05-2売主の代理人が売主に隠れて当該土地の売買について買主からも代理権を与えられていた場合は、当該契約は効力を生じない。

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Written by 家坂 圭一 in: 平成22年過去問,民法 |

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